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2006/04/01

父の手帳

父は30余冊の手帳を残した。開くと、能率手帳サイズの1日分(縦20ミリ、横80ミリくらい)に、5行くらい、小さい文字がびっしり埋まっている。すべて鉛筆書きである。書損が見あたらないところを見ると、消しゴムで消していたのか、そもそも書損がなかったのか。
ほとんどの行は頭そろえである。母は以前からそれを驚嘆の眼で見ていたが、父の習性を受け継ぐ私はさほど驚きもしなかった。しかし、30年1日も休まず記録し続けてあった手帳の束は、さすがに父らしいと思った。そこまでの一貫性を保つのは私にはできないことである。
手帳に記されているのは1日の出来事である。「F子来宅」「釣り、師崎」「M子、F子、万博」のように、簡略に事実を連ねただけである。そしてほとんどが仕事の内容である。
それでも、それが父の生き様だった。ただ、万博には執着を示していた。最終日の記事には「閉幕を実感」と、感想が書かれていた。

そんなことを書こうと思っていたところだ。今朝事務所で今月の自分の行動記録をファイルして、相似形を見つけた。私はoutlookでスケジュール管理しているが、1ヶ月終わるとA4一枚にプリントアウトしてファイルしている。開業から5年分。ほとんどが得意先名だが、それに混じってプライベートな友人の名前がある。地名とも氏名とも区別のつかないものもある。ただ、私にはその1行1行から数々の出来事が思い出される。父の手帳も、そういう目に見えない思いの詰まったものなのだろうな。

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