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2006/05/06

百人一首は歌織物

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実家に届いたあられの缶に入っていた栞を何気なく手にした私は、そこにあった図をどうしても持ち帰りたくなって譲り受けた。京都の小倉山荘というメーカーで片面は商品案内だが、片面には「百人一首は歌織物 秘められた水無瀬絵図」と題した文章と、その水無瀬絵図ならびに百人一首の歌の連関図が載せてあったのだ。
百人一首は定家という有能な歌人が選んだにもかかわらず、駄作と思われるような歌も多く混ざっている。それは、百人一首が、単に百人の歌人の最高作を集めたものではないことを示している。その謎解きをした本に、私は87年に出会っていた。織田正吉氏の「絢爛たる暗号 百人一首の謎を解く」というものだ。氏は百人一首に同じ言葉を使う類似歌が多いことに注目し、それらの言葉を用いて連鎖図を作った。

そしてその連関から、定家が百人一首に込めた後鳥羽院への思いを読み取った。本には残念ながら部分の連鎖図のみで百首のつながったものが掲載されていなかったので、どうしてもそれが欲しくなった私は何時間もかけて自分で作った。それがこの写真である。

IMGP0438.JPG

20年も前に作ったこういうものがすぐに見つかることからして、このテーマに対しての私の関心を感じていただけるだろうか。織田氏の本を紹介しようとして行き着いたサイトに、同じ図をデジタルで作られた方があって、大変にうれしくなった。KUMAMOTOさんの「勝手に解釈@百人一首」である。「絢爛たる暗号」のところからHTMLとPDFの連鎖図に行けるのでご紹介する。また、、ういろうさんの「『百人一首』・響き合う歌の心」では、織田氏の書物の紹介とともにご自身の説も披露されている。

さて、例の栞の連鎖図は林直道氏のものである。氏はMYuriさんが管理する公式サイト「林直道の百人一首の秘密」で、織田氏らの研究を受け継いで展開した論として、縦十首横十首の歌織物として百首を解いて見せた。私が最初に栞を見て驚いたのは、縦横が完全にクロスした図であったからである。さらには、その合わせ言葉を絵にすると、全体で水無瀬の里を描くようになっているというのである。その図は、小倉山荘のHP内の「ちょっと差がつく百人一首」にある。

さて、これからの私の作業は、栞にある70首の歌織物の図を、歌を入れて作ることである。また、残りの30首がどのような配置になっているかも知りたい。そして織田氏の説と違いはあるのか、そのあたりを探ってみたい。はたしてそんな暇なことが実現するかどうかは別として。

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コメント

「勝手に解釈@百人一首」のくまもとです。

web拍手とブログでのご紹介ありがとうございます。

配列復元図を作成されたのですね。すごいです。
本には歌番号だけでしたから、私ももどかしく感じたことを思い出しました。

次なる挑戦、頑張って下さい。

まずは、web拍手とリンクの御礼まで。

くまもとさん、コメントありがとうございます。
図はくまもとさんの作られたものと全く同じです。
次の作業、手書きとデジタルではどっちが早くできるんだろうか、と考えると、私の実力では微妙です。
でも、きれいさと後の使い勝手を考えたら絶対にデジタルですね。

のびねこさん、こんにちは。
「勝手に解釈@百人一首」のくまもとです。

ブログの中でのびねこさんのところにリンクを張らせていただきました。

のびねこさんに触発されて歌織物のデジタル化について考えたことを書きました。
僭越かとも思いましたが、もしよければ参考にしてみてください。

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