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2015/07/03

天下の険 親不知・・・糸魚川探索(4)

フォッサマグナミュージアムと長者原遺跡で思いの外時間を使ってしまいましたが、全くノープロブレムなのが一人旅のよいところ。当初のメインにしていた親不知(おやしらず)に向かいます。糸魚川市はコンパクトな町で、美川公園から海岸まで数分、また数分で親不知地区です。親不知は、芭蕉が奥の細道で「今日は親知らず・子知らず・犬戻り・駒返しなどいふ北国市の難所を越えて疲れはべれば」と書いた北陸一の難所です。

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断崖で、洞門式の道が続きます。昨日通った北陸道はトンネルになっています。↓前日通った高速の写真。


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そして海岸際の道。

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走っているのは十分に海岸ぎりぎりの8号線、上は北陸道です。この先、海上に出るような形で道の駅「親不知ピアパーク」があります。

信号のある交差点で親不知ピアパークに入ります。ここの目玉は巨大なヒスイの原石です。「翡翠ふるさと館」の中にあります。

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102トンあるそうです。ちなみに、今回の旅でいつもヒスイを「低高高」というイントネーションで発音していたのは名古屋弁で、標準語では「高低低」であることに気づきました。半世紀もたって初めて気づいたとはすごいですが、この話を周囲の名古屋人に話すと、そんなはずはないとあしらわれてしまいます。

ピアパークでは「姫川薬石」も買いました。

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ヒスイロードでもフォッサマグナミュージアムでも見ていて、糸魚川土産になると思ったからです。蛇紋岩質溶岩などで、水や酒の味をおいしくするらしいです。

道の駅ではご飯も食べず、8号線を先に行きます。途中反対車線に展望駐車場がありましたが、反対車線が故にパスします。ほどなく、風波トンネルの手前に駐車スペースを認め、すぐに車を止めます。

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右側に道路を挟んで「天険親不知」の看板があり、親不知観光ホテルもあります。左側は栂海(つがみ)新道を示す看板があります。


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数段の階段の先は草に占拠され、しばらく誰も歩いていない感が濃厚です。ここは北アルプス白鳥山、朝日岳に続く登山道の起点です。世界中で海に下りてくる登山道はここだけだそうです。

国道を渡るには横断歩道も何もなく、足の遅い人では危険な感じもします。が、反対側の駐車場に出入りするのも同じくらいのストレスになりそうです。小雨も降っているので折りたたみ傘を持って出ます。

海側の駐車場から、栂海新道登山口を指す案内板が、さらに下を指しています。
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今回は親不知の全部は見られない、下見である、とあきらめているのと、滑りそうなのでそちらへは行かないことにします。アルプスの稜線がそのまま海に落ち込んでいる場所・・・鳥の目で見たらすばらしいでしょう。

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親不知観光ホテルの敷地内のような道を少し上がると、新聞で見たあの構図が認められました。
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眺めていると70歳前後とおぼしき男性が声をかけてきました。「ここは北陸道いちばんの難所で、しかも4世代の道が一度に見られる、大変珍しい場所だ。」

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「一番古いのは海岸線の道。最近砂浜がなくなってしまったが、そこに道があった、平家が落ちてきた道だ。2番目は、この道。」


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「旧国道だ。」

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「3番目は今の国道、4番目は高速だ。こっちへ来てみるとよくわかる。」展望台の内側に模型がありました。


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展望台の床に敷き詰めてある石、「できた当初はヒスイを埋めてあったんだが、全部盗られてしまった。」

この奥がコミュニティロードですか、歩いてみようと思っていたんですが、と尋ねると、「この先へいってもおもしろくないよ。でも岸壁の文字は見るといい。」

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「砥の如く矢の如し」

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そして、今回の旅では海に沈む夕日を見られませんでしたが、西を見るウェストンの像。

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毎年「海の山開き」があるそうです。ここからじゃなくて「上路(あげろ)」まで車で行って坂田峠から栂海新道にはいるのが楽だ、と教えてくれましたが、道が厳しいのはその先のような気もします。30分ほど、お話ししたと思います。彼はもと青海町(今は糸魚川市に合併)職員で、この展望台も彼が企画したものでした。ピアパークの巨石も、青海川から俺たちが運んだんだということでした。石を持ってきてから建屋を造ったんだと。でもあれは失敗だった、ヒスイは息をしている。外に置いた方がよかった。そんな話をして、軽トラで帰っていきました。普通の旅人が知るよしもない親不知のエピソードに触れることができて、ラッキーでした。

海岸へ下りる途中にあるという旧北陸線の赤煉瓦の廃トンネルを、次回訪ねたいものです。日本海へ沈む夕日と、黄昏時の4つの道も。

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