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2016/04/30

阿武隈の旅(1)・・・福島復興ワインプロジェクト

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除染した土地に葡萄を植えてワインを作ろう、というプロジェクトであります。
Tシャツの最下行、ワインの形はWです。JWISと読めますか。
JWISとは、日本葡萄酒確信協会(Japan Wine Innovation Society)のことで、中央葡萄酒株式会社、山梨大学、福島大学の方々が立ち上げた一般社団です。「日本ワインの技術水準の高揚に寄与する専門人材育成の場の創出」を目指し活動されていますが、当面特に浜通りと呼ばれる福島県の海岸と阿武隈山地の間の地域、つまり福島第一原発の被災地域でのワイン作りを目指しています。

阿武隈山地は花崗岩でできています。花崗岩中の雲母はセシウムを吸着すると離さない性質のため、表土を5センチも取れば除染効果は十分にあるそうです。さらに葡萄は深く根を伸ばす性質なので、この土地での栽培が成功する可能性は高いのです。

JWISは、昨年は啓蒙活動を行っていたようですが、3月末から4月にかけて苗木の植え付けをしました。そのボランティアとして参加してきたのが今回の私のレポートです。

ボランティア募集の記事は、こんな風に出ていたのですね。→苗木植え付けボランティア募集

私がこのことを知ったのは昨年末でした。東京電力から環境省に移った同級生の講演を聴いてです。植え付けの連絡があったのは3月末ですので、即決です。福島まで600km超、意外なことに東名経由でも中央道経由でも所要時間は大差ないようです。が、長距離なので「NEXCO中日本ハイウェイスタンプブック」にスタンプ集めしながら行くことにします。

金曜日の夕方、仕事をスタッフにお願いして早退、新東名藤枝PAで薄暮の時間です。


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NEOPASA清水で夕食。

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フチ子さんが欲しくてあさりラーメンを頼んだのですが、これが大変おいしかった。あさりもたくさん入っていて大満足。

夜8時。足柄のレストハウスで寝る予定だったのですが予約がいっぱいで断られ、しばらく車内で仮眠後、銭湯へ。なぜそうしたかというと、2時の段階で3時間以上滞在している人は追加料金がかかるから23時過ぎに来るのがいいよとフロントでアドバイスもらったからです。で、23時頃、銭湯へ行くと、女の子と母親が2組、先客でいました。女湯はたぶん、いつも空いているのでしょう。さっきはいっそ風呂はやめようかとも思っていたのですが、やはりさっぱりしていいものです。隣の仮眠室で寝てみます。4時くらいには起きて走り出さねばなりません。

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仮眠室は誰も来ませんので貸し切り状態です。ただし、せんべい布団は慣れているので平気ですが、上にかぶるものを持ってこなかったのが失敗でした。2時間ほどで寒くて寝ていられなくなりました。やむなく車へ戻ります。2時前なのでとても損した気分です。あとで寝ることにして、また走り出します。

2時半、海老名SA。こんな時間なのに食べてる人がたくさんいます。さすが首都圏です。といいつつ、こっちも食べますが。


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再び1時間ほど車中仮眠して、走り出します。首都高は暗いうちに抜けた方がいいと思いますから。スタンプブックはここまでで11個GET。この先は帳面がないのでいちいちSAには寄りません。

首都高をぐるっと回って常磐道へ。夜が明けてきました。

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茨城県内の桜は満開のようです。

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日が昇るにつれ、車が増えてきました。さすがに首都圏といちいち感動します。早く行動しないと遠くへは行けないのでしょう。

いわきJCTから磐越道に入り、小野ICで下ります。


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市街地を抜け川内村へ向かいます。行き場のない除染土が現れました。やっぱり、こんなふうに外に放置されているんだ。

実はガソリンが空に近くなって、いったんインター近くまで引き返したりして余計な時間を使いましたが、9時半になんとか川内村到着。

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現地へは、「グーグルマップで川内村上川内大平○」から細い道を登り切ったところ」というような情報でも、最近はたどりつけるのです。すごいですね。着いたらすでに20名ほどの方々がそろいのTシャツを着て準備していらっしゃいました。同級生のYさんはまだですが、JWISのKさんが迎えてくれました。


持参した長靴(友が島探検のために購入するも眠っていたものです。日本野鳥の会製)に履き替え、いただいたTシャツをかぶり、これまたひょんなことで購入してあった園芸用の革製グローブ(バラ用だそうです)とほとんど出番のなかった首の日よけ付き帽子(登山用)という出で立ちで望みます。諸々の装備が初めて日の目を見られることになり、うれしいことです。

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10時になり、JWISの趣旨説明、先生方の紹介や挨拶などがあり、作業開始です。

はじめに、苗の植え方説明。
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苗木は接ぎ木になっており、継いだ部分より上でカットします。継いだところに土がかからないように注意。カット自体は村の方がやってくれました。


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あらかじめ作ってある畝の、割り箸が立ててある場所(甲州は2m間隔、メルローなどは1m間隔です)に苗を植えます。まずは黒いビニルをやぶって、土を掻き出します。掘った土はまた埋め戻すので、そばに置いておきます。


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根っこが広がるようにして苗を差し入れ、土を入れます。途中で苗木を上下に揺すって落ち着かせ、根の間に土が入るよう指を広げて押します。


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支柱をすぐ脇に入れます。風が強い場所なので、深く入れ込みます。


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テープで苗木と支柱を留めます。これは後の作業では先生のお仕事。支柱の状況をチェックしながらされていました。このあと、紙コップを2つ貼り合わせたカバーを掛けます。写真では後ろの方に見えていますね。風や虫から苗木を守ります。

ということで作業開始。

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こんなふうに準備をしてくれていますので、その場所に行きます。


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甲州に続いてメルローも植えました。私が植えたのは全部で10本もありません。


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今日の予定を植えた後は残った牧草を抜きます。ここ、牧草地だったのです。牛はどうなってしまったんでしょう。もう一度牛も育てて、チーズも作ってほしいです。

当初の予定は夕方まで植え付け作業であったのですが、お昼にはすべて終了になってしまいました。


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地元のおばちゃんたちが作ってくれたおにぎりと豚汁。味噌は、かわうち味噌。麹味噌で、とっても優しい味でした。→かわうち味噌

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